アンドレ・カイヤット
 ANDRE CAYATTE

弁護士のキャリアを生かした「裁きは終りぬ」「洪水の前」などで知られる。「ラインの仮橋」で二度目のヴェネチア映画祭金獅子賞に輝く。

1909年2月3日、フランスのオード県カルカッソン生まれ。文学士と法学博士の資格を持ち、パリで弁護士や雑誌編集者の仕事をする傍ら、小説家としても活躍していた。

1938年にマルク・アングレ監督の「俳優入門」のシナリオを、アンリ・ジャクソンと共同執筆したのをきっかけに映画界入り。1942年、「偽りの情婦」で監督デビュー。

1950年に発表した「裁きは終りぬ」が、ヴェネチア映画祭で金獅子賞、ベルリン映画祭でも金熊賞を受賞し、カイヤットの名が世間に知られるようになる。その後、1952年に「われわれは皆殺人者である」、1954年に「洪水の前」を発表した。これは、弁護士出身のキャリアを生かしたカイヤットの「法廷三部作」と呼ばれている。

その後も、1957年に「眼には眼を」を発表して話題となり、1960年には「ラインの仮橋」で再びヴェネチア映画祭の金獅子賞を受賞している。「ラインの仮橋」では、第二次大戦中にドイツ軍の捕虜となった二人のフランス人青年の姿を通して、人間とは何かを描いた。

1989年2月6日死去。享年80歳。

■ 主な作品
1977年  愛の地獄
1974年  愛の終わりに
1970年  愛のために死す
1968年  カトマンズの恋人
1964年  愛のためいき
1960年  ラインの仮橋
1957年  眼には眼を
1954年  洪水の前
1952年  われわれは皆殺人者である
1950年  裁きは終りぬ




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