カンヌ映画祭 2006

2006年5月17日よりカンヌ映画祭が開催されます。今年の審査委員長に選ばれたのは、中国のウォン・カーウァイ監督。「恋する惑星」「花様年華」「ブエノスアイレス」などで知られ、「ブエノスアイレス」ではカンヌ映画祭の監督賞を受賞しました。中国の監督としては初めての審査委員長となります。


審査委員に選ばれた
パトリス・ルコント
審査委員は、地元フランスからは、「仕立て屋の恋」「リディキュール」でパルムドールにノミネートされた経験を持つパトリス・ルコント監督が選出。そして、フランス映画でもおなじみのイタリア人女優モニカ・ベルッチも選ばれました。また、ベルッチの夫である、ヴァンサン・カッセルがカンヌ映画祭の司会をつとめることが決まっており、夫婦そろってカンヌ映画祭に登場することになります。


夫婦でカンヌ映画祭に登場。ヴァンサン・カッセルは司会、モニカ・ベルッチは審査員
そのほか、ヘレナ・ボナム・カーター(イギリス/女優)、ルクレシア・マルテル(アルゼンチン/監督)、チャン・ツィイー(中国/女優)、サミュエル・L・ジャクソン(アメリカ/俳優)、ティム・ロス(イギリス/監督、俳優)、エリア・スレイマン(パレスチナ/監督)ら、審査委員は総勢8名。


また、コンペティション部門に出品される作品が発表になりました。フランス映画からは、ブリュノ・デュモン監督の「FLANDRE」、ニコール・ガルシア監督の「SELON CHARLIE」、グザヴィエ・ジャノリ監督の「QUAND J'ETAIS CHANTEUR」の3作品が選ばれました。


FLANDRE
監督:ブリュノ・デュモン
出演:Samuel Boidin、Adelaide Leroux他

1999年に「ユマニテ」でカンヌ映画祭審査員特別グランプリを受賞したブリュノ・デュモン監督の最新作。戦争へかりだされる青年の姿を描く。

SELON CHARLIE
監督:ニコール・ガルシア
出演:ジャン=ピエール・バクリブノワ・マジメルヴァンサン・ランドン、ブノワ・ポールヴールド他

女優としても知られるニコール・ガルシアの長編作品5作目。大西洋沿岸の町で出会った7人の3日間をコメディタッチで描く。出演陣が豪華。


QUAND J'ETAIS CHANTEUR
監督:グザヴィエ・ジャノリ
出演:ジェラール・ドパルデューセシル・ド・フランス

「加速する肉体」が2003年のフランス映画祭で上映された新進監督グザヴィエ・ジャノリ。ある歌手と若い女性との出会いを描く人間ドラマ。


VOLVER
 ペドロ・アルモドヴァル監督/スペイン
RED ROAD
 アンドレア・アーノルド監督/イギリス
LA RAISON DU PLUS FAIBLE
 リュカ・ベルヴォー監督/ベルギー
INDIGENES
 ラシッド・ブシャール監督/アルジェリア
IKLIMLER
 ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督/トルコ
MARIE-ANTOINETTE
 ソフィア・コッポラ監督/アメリカ
JUVENTUDE EM MARCHA
 ペドロ・コスタ監督/ポルトガル
EL LABERINTO DEL FAUMO
 ギレルモ・デル・トロ監督/メキシコ
BABEL
 アルハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督/メキシコ
LAITAKAUPUNGIN VALOT
 アキ・カウリスマキ監督/フィンランド
SOUTHLAND TALES
 リチャード・ケリー監督/アメリカ
FAST FOOD NATION
 リチャード・リンクレイター監督/アメリカ
THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY
 ケン・ローチ監督/イギリス
SUMMER PALACE
 ロウ・イエ監督/中国
CAIMAN
 ナンニ・モレッティ監督/イタリア
L'AMICO DI FAMIGLIA
 パオロ・ソレンティーノ監督/イタリア



セレモニーの司会はヴァンサン・カッセル
カンヌ映画祭のセレモニーの司会に選ばれたのは、ヴァンサン・カッセル。1995年にカンヌ映画祭の監督賞を受賞した「憎しみ」で、主演をつとめたフランス映画界若手のトップスターです。

オープニング作品は、世界的ベストセラーが原作のハリウッド映画「ダ・ヴィンチ・コード」。この作品には、オドレイ・トトゥジャン・レノも出演しています。

「ダ・ヴィンチ・コード」に出演しているオドレイ・トトゥ
クロージング作品は、「愛より強い旅」で2004年のカンヌ映画祭監督賞を受賞したトニー・ガトリフ監督の「トランシルバニア」。

ある視点部門のオープニング作品には、20人の監督が描くパリ20区のオムニバス映画「Paris, je t'aime」が上映されます。オリヴィエ・アサイヤスジェラール・ドパルデューらが監督として参加し、

パリ20区を描く話題作「Paris, je t'aime」
ファニー・アルダンジュリエット・ビノシュリュディヴィーヌ・サニエギャスパー・ウリエルなど、フランス映画界の俳優も数多く出演している話題作。

また、ある視点部門に出品されるフランス映画は3本。ジャック・フィエスキ監督の「La Californie」には、ナタリー・バイリュディヴィーヌ・サニエロシュディ・ゼムなどが出演しています。そのほか、ドゥニ・デルクール監督の「LA TOURNEUSE DE PAGES」、パトリック・グランペレ監督の「MEURTRIERES」が同部門に選ばれています。

短編作品として、フランソワ・オゾン監督の「Un lever de rideau」やギャスパー・ノエ監督の「SIDA」が上映されるのも興味深いところ。また、短編部門/シネフォンデーション部門の審査員に、女優のサンドリーヌ・ボネールが選ばれています。


2006年5月17日、第59回カンヌ映画祭が開幕しました。12日間にわたり開催され、コンペティション部門の最高賞にはパルムドールが授与されます。


審査員の面々。最左はパトリス・ルコント監督。中央にモニカ・ベルッチ


オープニング作品は、世界的ベストセラーが原作の話題作「ダ・ヴィンチ・コード」。

この作品に出演している、ジャン・レノオドレイ・トトゥも揃ってカンヌに登場



ミニ丈がキュートな白いドレスで登場!

オドレイ・トトゥ。黒のワンピも可愛い

背中のカットはかなり大胆なデザイン



「ダ・ヴィンチ・コード」に出演しているジャン・レノ

「ダ・ヴィンチ・コード」を見に。ジュリエット・ビノシュ



昨年、「ある子供」でパルムドールを受賞したダルデンヌ兄弟

40年前、「男と女」でグランプリに輝いたクロード・ルルーシュ監督


ある視点部門のオープニング作品は「Paris, je t'aime」。

この作品に出演している、リュディヴィーヌ・サニエギャスパー・ウリエルのツーショット


SELON CHARLIE」の監督と出演者たち。

左より、ヴァンサン・ランドンブノワ・ポールヴールドブノワ・マジメル、監督のニコール・ガルシアジャン=ピエール・バクリ



司会のヴァンサン・カッセルと審査員のモニカ・ベルッチ。カンヌでもラブラブなふたり

「QUAND J'ETAIS CHANTEUR」で共演。ジェラール・ドパルデューセシル・ド・フランス


ある視点部門の「La Californie」に出演する3人の女優。

左より、リュディヴィーヌ・サニエナタリー・バイミレーヌ・ドモンジョ



おどけてみせるナタリー・バイ

ジャンプするブノワ・ポールヴールド


2006年5月28日、第59回カンヌ映画祭の授賞式が行われました。

コンペティション部門の最高賞パルムドールは、イギリスのケン・ローチ監督の「THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY」。そして、グランプリには、フランスのブリュノ・デュモン監督の「FLANDRE」が選ばれました。ブリュノ・デュモン監督は「ユマニテ」に続き、二度目のグランプリ受賞。


そして、男優賞は「INDIGENES」の主な出演者全員に与えられました。ジャメル・ドゥブーズサミー・ナセリロシュディ・ゼムベルナール・ブランカンサミ・ブアジラら、フランス映画界の面々が受賞しています。




第28回カンヌ映画祭 受賞結果

■ パルムドール(最高賞)
THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY
 
ケン・ローチ監督/イギリス

■ グランプリ
FLANDRE
 ブリュノ・デュモン監督/フランス

■ 監督賞
BABEL
 
アルハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督/メキシコ

■ 男優賞
ジャメル・ドゥブーズ、サミー・ナセリ、ロシュディ・ゼム、ベルナール・ブランカン、サミ・ブアジラ
 「INDIGENES」/アルジェリア

■ 女優賞
ペネロペ・クルス、カルメン・マウラ、Yohana Cobo、ロラ・ドゥエニャス、ブランカ・ポルティージョ、チュス・ランプレアヴェハンナ・ラズロ
 「VOLVER」/スペイン

■ 脚本賞
ペドロ・アルモドヴァル
 「VOLVER」/スペイン

■ 審査員賞
RED ROAD
 
アンドレア・アーノルド監督/イギリス

■ 新人監督賞
A FOST SAU N-A FOST
 コルネリウ・ポルンボユ監督/ルーマニア




カンヌ映画祭  HOME