「第1回カンヌ映画祭」開催!

第二次世界大戦終戦後、再びフィリップ・エルランジェはカンヌ映画祭の開催に向けて動き出します。

ついに、1946年第1回カンヌ映画祭が開催されました。会期は9月20日から10月5日まで。参加国はベルギー、カナダ、デンマーク、エジプト、アメリカ、フランス、イギリス、インド、イタリア、メキシコ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スウェーデン、スイス、チェコ、ソ連の18カ国。適当な会場が見つからず、現在のパレ・ドゥ・フェスティバルがある旧港脇のカジノで行われました。

審査委員長はフランス国立美術学校学長のジョルジュ・ユイスマン。審査員は各国の代表団のメンバーで構成されました。当時はまだ選考方法が定着しておらず、最優秀作品が11本も選ばれています。

第1回カンヌ映画祭 受賞作品
地球は赤くなる
 ボディル・イプセン、ラウ・ラウリッツェン監督/デンマーク
田園交響楽
 ジャン・ドラノワ監督/フランス
失われた週末
 ビリー・ワイルダー監督/アメリカ
逢びき
 デビッド・リーン監督/イギリス
下の街
 チェタ・アナンド監督/インド
無防備都市
 ロベルト・ロッセリーニ監督/イタリア
白き処女地
 エミリオ・フェルナンデス監督/メキシコ
試練
 アルフ・シェーベルイ監督/スウェーデン
最後のチャンス
 レオポルト・リンドベルグ監督/スイス
翼のない男たち
 M・キャップ監督/チェコ
決定的な曲がり角
 フレデリック・エルムレ監督/ソ連

一方、終戦直後だったこともあり、関係者たちは食料やガソリンといった物資不足に悩み、マスコミの反応も当時は冷ややかなものだったといいます。

そんななか、オランダの代表団は記者会見で「この終戦後の困難な時期に、フランスだけが真の意味でお祭りと文化的センスを持ち合わせ、これだけの大きな規模で映画祭を推し進めたことを高く評価する」と賛辞を贈っています。


第1回カンヌ映画祭が終わり、関係者たちから会場の建設が緊急の課題として挙げられました。

1947年5月より、突貫工事で建設を初め、開催までになんとか間に合ったのですが、オープニングセレモニーのとき、突風で屋根が飛んでしまうという事故が起きています。さらに、数ヶ月後には暴風雨で全壊してしまいます。


パレ・ドゥ・フェスティバルの正式登場は1949年。第3回カンヌ映画祭のときでした。1983年には、収容力をアップして建て替えられています。




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