青春映画には、その瞬間にしかないきらめきを凝縮したような、他にはない魅力があります。そして、現在活躍している人気女優たちの初々しい姿……。ファンの方は必見かも!


 青い空、青い海、ひと夏の恋

夏物語(1996年)
エリック・ロメール監督の「四季の物語」シリーズ第3弾。若者たちのひと夏の淡い恋模様を描く。主人公ガスパールは、遅れて来る恋人を待つ間に、ふとしたきっかけでクレープ店でバイトするマルゴと出会う。

フランスの若者たちの恋愛観や人生観、恋のかけひきがリアルに伝わってくる作品。ガスパールの優柔不断ぶりには思わず苦笑してしまいます。

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さよならモンペール(1991年)
父親とヴァカンスにやってきた14歳の少女ヴェロ。そこで知り合った男に、父のことを愛人だと嘘をついてしまったことから、さまざまな騒動が巻き起こる。リメイク版がハリウッドで製作された。

この作品がデビュー作となる、マリー・ジランの爽やかで瑞々しい演技に注目。父親役はジェラール・ドパルデュー。

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 思春期の女の子の揺れ動く心

ラ・ブーム(1980年)
公開当時フランスでは450万人の観客を動員する大ヒットとなり、日本でも話題になったソフィー・マルソーのデビュー作。13歳の少女ビックの淡い初恋の行方を爽やかに描く。

ソフィー・マルソーのあどけなさの残る表情と、清純で爽やかな魅力。当時、日本でも人気を博したというのも納得です。

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なまいきシャルロット(1985年)
夏のヴァカンスを背景に、思春期を迎えた13歳の少女の揺れ動く心を見事にとらえた青春映画。退屈な日常にイライラし、不満を抱えるシャルロットは、ある日、同い年の天才少女ピアニストと偶然知り合うのだが……。

シャルロット・ゲンズブールの初主演作。シャルロットが写っているだけで、画面がきらきらしてみえるような天性の魅力に溢れています。

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 思春期の男の子の揺れ動く心

大人は判ってくれない(1959年)
パリの下町に住む少年アントワーヌは、家庭でも学校でも自分の居場所を見つけることができない。学校をさぼり、家出をし、金に困っては盗みを働き、ついには少年鑑別所へ送られてしまう。

フランソワ・トリュフォーが、ヌーヴェル・ヴァーグの旗手として、注目を集めることとなったデビュー作。大人たちへの不信感や反抗心を抱えながら生きている主人公の姿。名作です。

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好奇心(1971年)
仏印戦争中のパリを舞台に、美しい母親のことが大好きな14歳の少年を描く。近親相姦というタプーに挑み、当時、フランス国内でも物議を醸した。アカデミー賞脚本賞にノミネート。監督はルイ・マル。

精神的にも肉体的にも、大人へと変わっていく自分自身を持て余している主人公を、丁寧に繊細に描いています。忘れ難い一本。

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 怒り、憎しみ、暴走する若者たち

憎しみ(1995年)
パリ郊外の移民や低所得者の住む町で、暴動が発生し、青年が警察から暴行を受けて重体に陥った。彼の友人であるヴィンスが、暴動の際に警官が紛失した銃を拾ったことから、復讐への気持ちが高まっていく。

カンヌ映画祭で最優秀監督賞を受賞した社会派ドラマ。フランスが現在、抱えている移民問題について考えさせられます。

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ルシアンの青春(1973年)
第二次世界大戦末期を舞台に、ふとしたことからナチスの手先になってしまい、運命を狂わせてしまった主人公の悲劇。普通の少年が戦争に加担してしまう恐ろしさを描く。監督はルイ・マル。

戦争という異常な状況のなか、荒々しくも痛々しい青春を駆けぬけたルシアンの姿は、映画を見終わったあとも心に残ります。

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 傷つき、破滅へと向う青春

デルフィーヌの場合(1998年)
1991年にパリ郊外で実際に起こった事件を基に映画化。15歳の少女デルフィーヌは、クラブで出会った青年ロランに対し、一途な恋心を募らせる。やがて結ばれた2人だったが、運命は危険な方向へと流れていく。

「大好きな彼のためなら何でもできる」。そう信じて、分別を失ってゆく幼い恋。デルフィーヌの姿は痛々しけれど、忘れ難い一本です。

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小さな泥棒(1988年)
フランスの小さな田舎町に暮らす多感な少女の成長を描く。「なまいきシャルロット」のクロード・ミレール監督が、故フランソワ・トリュフォーが遺したオリジナル脚本を映画化。

主演はシャルロット・ゲンズブール。早く大人になりたいと背伸びした結果、さまざまな痛手を負ってしまう少女の姿を描きます。ラストシーンが印象的。

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 人生の岐路で戸惑い、悩む青春

シングル・ガール(1995年)
恋人の子供を妊娠した女性が産むかどうかを決断するまでの時間をリアルタイムで切り取り、その心の動きを瑞々しくとらえた青春ドラマ。

主演のヴィルジニー・ルドワイヤンの、めまぐるしく変わる表情が魅力的。主人公の潔さと強さが伝わってくる、爽快な作品。

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ロゼッタ(1999年)
絶望と逆境を乗り越えて生きていく、貧しい少女の姿を描くドラマ。キャンプ場のトレーラーハウスでアル中の母親と暮らすロゼッタ。ある日、彼女は理由もなく、職場を解雇されてしまう。

主演のエミリー・デュケンヌは、初主演にしてカンヌ映画祭の主演女優賞を受賞。演技というより、ロゼッタそのものを生きているように見えました。

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 若者たちの成長していく姿

スパニッシュ・アパートメント(2002年)
就職のためにスペイン語とスペイン経済を学ぼうとバルセロナへ留学することになった大学生のグザヴィエ。彼は、ヨーロッパ各国からやってきた学生たちが同居する部屋に住むことになる。

混沌とした状況のなかで、いろんな経験をして、揺れ動きながら成長していく若者たちの姿が、実に爽やかに等身大で描かれています。2006年には続編の「ロシアン・ドールズ」も公開。

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